REPORT

vol.02 in シンガポール
2023.8.3
シンガポールで第2回コンテナ海運サミットを開催

コンテナ海運の未来のため、
産学と国の垣根を越えてシンガポールに専⾨家が集結。

2023年8⽉3⽇、世界有数の海事都市であり、またコンテナ海運の⼀⼤ハブでもあるシンガポールにおいて、第2回「コンテナ海運サミット」が開催されました。参加したのは、シンガポールと⽇本の⼤学や研究機関、業界団体などで活躍する16⼈の専⾨家。また今回は、サミット主催者のOcean Network Express(ONE)が本社を置くシンガポールでの開催ということもあり、ONE側から多数の社員が参加しました。より⼤規模に、国際⾊を増したサミットを通じて、コンテナ海運の将来を巡り熱い議論が繰り広げられました。

サミット当⽇、会場には100⼈近い参加者が集まり盛況となりました。参加者が⽻織っているのは、今回のために⽤意されたマゼンタカラーのウィンドブレーカー。皆でお揃いのウィンドブレーカーを着ると気分も盛り上がり、会場内には早くも⼀体感と熱気が⽣まれてきます。

サミットはまず、ONEのCEOであるジェレミー・ニクソンの挨拶からスタート。ニクソンCEOは「今回のサミットを通じ、官⺠や学界、業界と連携し、ベストプラクティスを共有して現在私たちが直⾯する課題に取り組むとともに、ONEのみならず業界全体の利益のため、すべてのステークホルダーと協⼒していきます」と語りました。

また今回は来賓として、シンガポール運輸省のBaey Yam Keng政務次官、また在シンガポール⽇本国⼤使館の⽯川浩司⼤使にご出席頂き、それぞれ祝辞の⾔葉を頂きました。Baey政務次官からは、ONE の⻑年にわたるシンガポール海事分野への貢献、特にデジタルPORT@SG やサイバーセキュリティ・イニシアチブ、インターンシップや⼈材管理プログラムを通じた海事⼈材の育成⽀援に対し、謝辞を述べられました。また⽯川⼤使からは「⽇本とシンガポール両国の⾏動と協⼒が、今後の海運業界を⼤きく⾶躍させると確信しています」との祝辞の⾔葉を頂きました。

その後、ティーブレイクを挟んで⾏われたのは、参加した専⾨家による最新の研究事例の紹介です。今回、⽇本からは九州⼤学、神⼾⼤学、拓殖⼤学、東京⼤学、東京海洋⼤学、シンガポールからはシンガポール国⽴⼤学(NUS)、南洋理⼯⼤学(NTU)、シンガポール経営⼤学(SMU)といった各⼤学に加え、他にも、シンガポール海事財団(Singapore Maritime Foundation)、海上脱炭素化グローバルセンター(GCMD)、PSA から第⼀線の専⾨家が参加。

  • ・海運における温室効果ガス削減に向けた統合モデル
  • ・ディープラーニングを⽤いたコンテナ運賃予測
  • ・デジタルツインの活⽤によるコンテナ荷役最適化
  • ・船舶の⾃動運航システムについて

など、どれも興味深いテーマ・研究課題が次々と紹介されました。

4つのテーマを巡って熱い議論が展開

午後に⼊ると、いよいよサミットの⽬⽟であるグループディスカッションの開始です。今回のサミットでは、ディスカッションのテーマとして「ターミナル・港湾・コンテナ船技術に関する研究開発について」、「コンテナ海運サプライチェーンの最適化について」、「コンテナ海運におけるESG評価⼿法の開発について」および「海運分野における⼈材開発について」という4つのテーマを設定。サミットを通じて具体的なコラボレーションの可能性を探るべく、前回より課題をさらに細分化し、またディスカッション時間も⻑く設けました。

ディスカッションの会場は、ONE本社内の会議室です。テーマごとに割り振られたそれぞれの部屋へと移動し、議論がスタート。まずONEの社員が、各テーマにおける課題や問題意識を説明し、それを踏まえて専⾨家とONE社員同⼠の熱い議論が始まりました。

それぞれの部屋には、ディスカッションのテーマに関⼼を持つ他のONE社員やゲストも多く加わり、盛況に。途中1回の休憩を挟みながら、議論は2時間以上にわたって続きました。
ディスカッションの終了後には、それぞれのグループの議論や提⾔を共有する時間も設けられました。

今回のサミットを通じて⽣まれたアイディアやコラボレーションを通じ、ONEは今後、さらに研究機関や海運業界における各ステークホルダーと協業を加速させます。

産学はもちろん、国の枠を超えたプラットフォームを提供することで、業界全体の発展と課題解決に向けた議論を後押しし、⼒を合わせて業界と社会へのさらなる貢献の可能性を探ってまいります。

vol.02 in シンガポール

2023.8.3

テーマ

  • Group A / ターミナル・港湾・コンテナ船技術に関する研究開発について
  • Group B / コンテナ海運サプライチェーンの最適化について
  • Group C / コンテナ海運におけるESG評価手法の開発について
  • Group D / 海運分野における人材開発について

スケジュール

オープニング

ONE についてのご紹介

セッション 1

ランチ・オフィスツアー

グループセッション 1

グループセッション 2

各グループからの発表

閉会